マンダリン オリエンタル 東京、38階から東京を望むアフタヌーンティー
日本橋に立つマンダリン オリエンタル 東京。その最上階にあるオリエンタルラウンジでは、大きな窓の先に東京の街を望みながら、季節のアフタヌーンティーをいただけます。この日は、2025年冬のフェスティブアフタヌーンティーを目当てに訪れ、セイボリーからプティフール、スコーンまで実際に味わいました。
38階から東京を望むホテル
38階に到着すると、床から天井まで届く窓の向こうに東京の街が広がります。晴れた日には富士山も望めるそうです。木を基調に和の素材を取り入れたインテリア、眺望を生かしたゆとりある客室、イタリア料理から広東料理、フランス料理までそろうダイニングも、このホテルの大きな特徴です。場所は老舗が残る日本橋。銀座にも近く、昔ながらの東京と新しい店の両方を巡りやすい立地です。私たちは2019年にも滞在しており、その際の様子はマンダリン オリエンタル 東京宿泊記で紹介しています。今回はアフタヌーンティーを目当てに再訪しました。
オリエンタルラウンジで味わう午後
38階のオリエンタルラウンジは、木の温もりと金色を帯びた照明が印象に残る空間です。窓の外には東京の街が大きく開け、移ろう光に合わせてテーブルの表情も変わります。季節ごとに内容が替わるアフタヌーンティーは、甘味と塩味、さまざまな口当たりを小さな品に収めたもの。街の喧騒から距離を置き、料理とお茶に集中できます。
メニューを手がけるのは、エグゼクティブ ペストリーシェフのファビアン・マルタン。フランスのアヌシーで育ち、ピエール・エルメに師事したのち、クリストフ・ミシャラクのもとで研鑽を積みました。その後はパリ、東京、ローザンヌ、大阪で経験を重ね、フォーシーズンズ ホテル ジョルジュサンク、ピエール・ガニェール、ザ・リッツ・カールトン大阪などで腕を振るっています。フランス菓子の技法を土台に、日本の果物や食材、季節感を取り入れるのが持ち味です。
冬のフェスティブアフタヌーンティー
2025年11月17日から12月19日まで提供されたのは、フェスティブアフタヌーンティー。希望すれば、N.V. ルイ・ロデレールをグラスで合わせることもできます。最初のお茶には、柑橘が香る中国産ウーロン茶「マンダリン オリエンタル 東京 ブレンドティー」を選びました。明るくすっきりした後味で、最初の一杯にちょうどよいお茶です。
初めに運ばれてきたのは、5品のセイボリーです。平目とレンズ豆のタルタルは、淡泊な魚に豆の滋味を重ねた軽いひと口。マッシュルームとピスタチオでは、きのこの風味にナッツの香ばしさと歯ざわりが加わります。ふんわりした生地にずわい蟹を挟んだマリトッツォに続き、真蛸の赤ワイン煮には柚子を利かせ、煮込みの重さをほどよく和らげていました。ラクレットチーズのテリーヌと生ハムは、チーズの厚みを生ハムの塩気が引き締めます。どれも小ぶりながら、味と食感がはっきりしていました。
プティフールは、果実、ナッツ、チョコレートを軸にした6品です。ピスタチオとさくらんぼは、ナッツのコクを果実の酸味が引き締める組み合わせ。ミックスベリーズとドゥルセ®では、ベリーの鮮やかな酸味と、キャラメルを思わせるブロンドチョコレートの甘みが対照を成します。100%チョコレートは、カカオそのものの濃さが前に出る一品。みかんのチーズケーキは柑橘の酸味で後口が軽く、栗のモンブランには過ぎゆく秋を感じました。マンダリン オリエンタル 東京 ブレンドティーのパウンドケーキは、やわらかな生地を口にすると茶葉の香りがふっと広がります。
なかでも印象に残ったのが、ワゴンで運ばれ、目の前で仕上げられるストロベリーマティーニです。光沢のあるマティーニグラスに濃い赤のデザートが注がれ、表面には白いマーブル模様が描かれます。なめらかな口当たりのなかに苺のみずみずしさがあり、デザートとカクテルのあわいを思わせる一品。テーブルで完成する一連の所作も、コースにほどよいリズムをつくっていました。
最後に届くのは、温かいスコーンです。プレーンは苺ジャムやレモンカードを合わせやすい素直な味わいで、レーズン入りには果実の甘みがあります。果肉を残した苺ジャムと、酸味の輪郭がくっきりしたレモンカードは、しっとりした生地とも好相性。華やかな品が続いたあとだけに、焼きたての香りをそのまま楽しめるスコーンがよく合いました。
実際に訪れて感じたこと
眺望の印象が強いオリエンタルラウンジですが、フェスティブアフタヌーンティーは料理そのものにも見どころがありました。セイボリーから甘味への流れがよく、ワゴンで仕上げるストロベリーマティーニが途中に変化をつけるため、最後まで単調になりません。眺望、落ち着いた室内、サービスも午後の流れに自然に馴染んでいました。東京の景色を前に、急がずお茶と菓子を味わいたい日に選びたいアフタヌーンティーです。
連絡先
Afternoon Tea at Mandarin Oriental