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隈研吾の建築に泊まる、ザ・キャピトルホテル 東急

Florence Consul
Florence Consul ·

日枝神社の緑に隣接し、赤坂にもほど近いザ・キャピトルホテル 東急。隈研吾がデザイン監修を手がけた館内では、障子や白木など日本建築の意匠が、現代的な空間に自然になじんでいます。都心にありながら、館内へ入ると空気がふっと穏やかになる。日本らしさを強調しすぎず、落ち着いて過ごせるホテルです。

日枝神社に隣接する、東京滞在の拠点

ホテルが立つのは、首相官邸や皇居、永田町の官庁街に近い東京の中枢です。日枝神社はすぐ隣にあり、赤坂の賑わいと境内の緑をどちらも身近に感じられます。銀座、渋谷、表参道へ移動しやすく、六本木で夕食を取った後も戻りやすい立地。地下鉄2駅を利用でき、駅と館内が直結しているため、雨の日や暑い季節も移動が楽です。交通の便に恵まれながら、周囲の木々が都心の慌ただしさを和らげています。

@The Capitol Hotel Tokyu
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隈研吾が手がけた、現代の日本建築

建築とインテリアの軸となるのは、変わらない本質と時代に応じた変化を重んじる「不易流行」の考え方です。隈研吾による建築には、寺社の斗栱を思わせる白木の木組みが取り入れられ、篠田桃紅や勅使河原蒼風の作品が配されています。季節に合わせたいけばなも単なる装飾ではなく、館内に日本の季節感を伝える存在です。

@The Capitol Hotel Tokyu
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1963年の創業以来受け継がれてきた接客には、形式に寄りすぎない日本らしい気配りがあります。建て替え後の館内では、成長と力の象徴として水が繰り返し用いられているのも特徴です。噴水や水盤、カーペットの水紋を思わせる柄が、場所を移るたびに目に入ります。竹林の間を抜けてエントランスへ向かうアプローチも心地よく、外の喧騒から少しずつ距離を置けました。

障子越しに東京を望む客室

全251室の客室とスイートは、日本建築の簡潔さと現代のホテルに必要な機能を組み合わせています。障子を動かせば、室内に入る光や空間の見え方を調整できる造り。床から天井まで届く窓の先には、皇居や日枝神社、日本庭園を含む東京の景色が広がります。木の質感と控えめに置かれた美術品が眺望を邪魔せず、室内には心地よい余白があります。

客室でとりわけ使い心地がよかったのはバスルームです。深さのある浴槽とレインシャワーが備わり、一日歩いた後は湯船にゆっくり浸かれました。最上部の3フロアにあるクラブフロアの宿泊者は、専用の「The Capitol Lounge SaRyoh」を利用できます。私たちが宿泊したのは約45㎡のクラブデラックスキング。障子越しに差し込む柔らかな光と、視界を遮るものの少ない眺めが印象に残りました。ベッドまわりにも十分な余白があり、都心のホテルとは思えないほど静かに眠れます。

クラブラウンジ「SaRyoh」の一日

クラブフロアの宿泊者は、27階のレセプションまたは「The Capitol Lounge SaRyoh」で個別にチェックインとチェックアウトができます。ラウンジでは朝食、ティータイム、カクテルタイム、ナイトキャップと、時間帯ごとに料理や飲み物が替わります。朝食と夕刻には、シェフが目の前で仕上げる料理もあり、訪れる時間によって楽しみ方が変わりました。料理に合わせて選ばれた和食器にも目が行き届き、接客は丁寧ですが堅苦しさはありません。

@The Capitol Hotel Tokyu
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水庭を望む日本料理「水簾」

ホテルのメインダイニング、日本料理「水簾」は、水庭に面した落ち着きのある一角にあります。懐石の献立は月替わりで、その時季の素材を少しずつ供する内容です。寿司カウンターでは築地市場で毎日仕入れる魚を扱い、天麩羅や鉄板焼も選べます。カウンター席なら職人の手元がよく見え、料理が仕上がっていく過程も食事の一部になります。

@The Capitol Hotel Tokyu
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板長の古屋 敬は、在アメリカ合衆国日本大使館で公邸料理人を務め、Meilleurs Ouvriers de Franceの称号も得ています。水簾は2018年と2019年に、世界のレストラン上位1000店にも選ばれました。60席の店内には4室の個室があり、周囲を気にせず食事をしたいときにも向いています。ランチで選んだのは、寿司の「にぎり 若草」。先附の後ににぎり十貫と味噌汁が続く簡潔な内容で、一貫ずつ供される魚の鮮度と職人の仕事をじっくり確かめられました。

そのほかのダイニングとバー

中国料理「星ヶ岡」では、山橋 孝之シェフが伝統的な中国料理を軸に、吟味した食材を取り入れた料理を手がけています。土・日・祝日限定のオーダー式バイキング「スペシャルトリート」は、約130種類のグランドメニューから好みの料理を選び、注文ごとに調理してもらえる名物企画です。料理を取りに席を立つ一般的なビュッフェとは異なり、できたてがテーブルに運ばれてきます。

@The Capitol Hotel Tokyu
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オールデイダイニング「ORIGAMI」では、ハンバーガーからブイヤベースまで幅広く揃い、旧キャピトル東急ホテルから受け継がれた名物料理も味わえます。佐久間 美宏シェフのメニューは国やジャンルに縛られず、気軽な昼食にも、時間をかけたい夕食にも使いやすい内容です。食後は「ザ・キャピトル バー」へ。庭園や赤坂の街の灯りを眺めながら、ウイスキーや葉巻をゆっくり楽しめます。

@The Capitol Hotel Tokyu
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プール、ジム、スパ

2フロアにまたがるザ・キャピトル フィットネスクラブには、20mの屋内プールと広いジャグジーがあり、窓越しに皇居周辺の緑を望めます。スパ&バーバー「カージュラジャ ティアド」には、デトックスを目的としたマッサージやフェイシャルトリートメントのほか、体調に合わせて選べるスパメニューもあります。15階のジムでは、東京の街並みを見渡しながら体を動かせます。

@The Capitol Hotel Tokyu
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宿泊を終えて

ザ・キャピトルホテル 東急の魅力は、日本的な意匠を前面に押し出すのではなく、現代のホテルに必要な快適さへ自然に落とし込んでいることです。隈研吾の建築、都内を動きやすい立地、ゆとりのある客室に加え、クラブラウンジとレストランも滞在を支えてくれました。東京で建築や食を楽しみながら、行き届いた接客のもとで静かに過ごしたい人に薦めたい一軒です。

よかった点:

  • 現代建築のなかに、日本の意匠が無理なく取り入れられていること。
  • 客室の窓が大きく、遮るものの少ない東京の景色を望めること。
  • 朝食だけでなく、一日を通して利用する機会のあるクラブラウンジ。

気になった点:

  • ラウンジでは冷蔵設備の作動音がやや耳につき、長く座っていると落ち着かない時間帯がありました。

基本情報

  • クラブデラックスキング:2026年2月の宿泊料金は860ユーロ。

The Capitol Hotel Tokyu

2-10-3 Nagatacho, Chiyoda-ku, Tokyo, Japan Google マップで開く
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