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インターコンチネンタル札幌、街と緑を望む客室と北海道の味

Florence Consul
文 Florence Consul ·

豊平川と中島公園の間に建つインターコンチネンタル札幌。街の賑わいにも近く、落ち着いて過ごせるホテルです。現代的なデザインに和の趣を重ねた館内には、北海道の自然に着想を得た意匠が見られます。食事やラウンジ、プールでのひと泳ぎと、館内でゆっくり過ごす楽しみも揃っています。

豊平川と中島公園の間、街歩きにも便利な立地

2025年10月に開業したホテルは、中島公園エリアにある複合施設、ライラックスクエアの9〜14階に入っています。地下鉄南北線の中島公園駅から徒歩数分、すすきのへは1駅。新千歳空港からは鉄道と地下鉄を乗り継いで約1時間、タクシーなら約50分です。周辺には文化施設もあり、街歩きの合間に公園や川沿いでひと息つけるのも、この立地のよさでしょう。

@InterContinental Sapporo
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木と石、水と光を取り入れた邸宅のような館内

日建設計が手がけたインテリアは、木の温もりや石の質感、緩やかな曲線を描く家具が目を引きます。和洋の要素がなじみ、9階のロビーでは濃色の石に光が映り込み、水や植栽にも自然と視線が向きます。北海道の水、火、森をテーマに、レセプションやラウンジはそれぞれ異なる設えに。照明や現代アート、土地の文化を取り入れた細部にも、大きな私邸を訪ねたような親しみを感じました。

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街並みや緑を望む149室

客室は13室のスイートを含む全149室で、広さは42㎡から。明るい色の木材にベージュとグレーを合わせ、オリーブグリーン、パープル、バーガンディを差し色にしています。家具はすっきりとした形で、レザー張りのヘッドボードや石のテーブル、体を包み込むアームチェアが並び、アパートメントのようにくつろげる設えです。北海道の植生や風景を思わせるラグの模様にも目が留まりました。大きな窓からは、部屋の向きに応じて札幌の街並み、中島公園、周囲の山々を望めます。

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私たちが泊まったのは、高層階にある42㎡の1 キング クラシック ハイフロア。キングベッドの寝心地がよく、使い勝手にも配慮が感じられる部屋でした。バスルームは温かみのあるグレーの大理石で仕上げられ、ボディケア製品はバイレードのバル ダフリック。遮音性の高い窓のおかげで静かに過ごせ、薄型テレビや品揃えの充実したミニバーもあり、部屋でゆっくりくつろげました。

心に残ったクラブラウンジのサービス

今回の滞在では、最上階のクラブインターコンチネンタル ラウンジも利用しました。プレミアムルームとスイートの宿泊者が利用でき、一人ひとりによく目が届くサービスに感心しました。これまで訪れたホテルラウンジの中でも、私たちにとって指折りの一軒です。朝食、アフタヌーンティー、イブニングカクテルと、時間帯に合わせた食事と飲み物が揃います。専用のチェックイン・チェックアウトや会議室も利用でき、到着時も出発時も落ち着いて手続きを済ませられました。

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午後は静かなラウンジで、紅茶と季節の菓子をいただきました。夜は札幌の街明かりを眺めながら、ワインやカクテル、シャンパンを楽しみます。料理は軽いおつまみにとどまらず、北海道の旬の食材を使った、食べ応えのあるものも。さらにナイトキャップの時間には、まろやかなウイスキーやリキュール、好みに合わせたカクテルを片手に、寝る前のひとときをゆっくり過ごしました。

朝食はレストラン、またはラウンジで

オーブランの朝食は、北海道の旬の食材を使ったビュッフェに加え、食事向けのアラカルトも豊富です。ラウンジの利用対象者なら、よりこぢんまりとした空間で朝食をとることもできます。ラウンジのエッグベネディクトは、サーモンといくら、またはベーコンとトリュフの組み合わせ。甘いものが欲しい朝には、赤い果実のクーリとフレッシュフルーツを添えたフレンチトーストも選べます。

カウンターで料理を、テラスで一杯を

サワカでは、日本料理の伝統を踏まえながら、現代的な調理法も取り入れています。北海道の食材を炭火や低温調理で仕上げる手仕事を、間近で見られるのがカウンター席の楽しみ。料理人と言葉を交わし、目の前から立ち上る香りも感じながら、一皿ずつ味わえます。

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ノーヴァは、昼と夜で雰囲気が変わるラウンジ&バー。日中は街並みや自然を見渡す屋外テラスでひと息ついたり、菓子とセイボリーを組み合わせたアフタヌーンティーを楽しんだりできます。日が落ちてからは、季節の食材を使ったカクテルやモクテルを。週末にはDJの音楽も流れ、昼間とは違う雰囲気でグラスを傾けられます。

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オーブランでいただく北海道の食材とフランス料理

オーブランは、北海道の自然に着想を得た、ビストロスタイルのオールデイダイニングです。朝から夜まで、道産の旬の食材を取り入れたカジュアルフレンチを気負わず楽しめます。ビュッフェやアラカルトが揃う店内には、館内で焼くパンの香りも漂います。併設のオーブランブティックでは、地元で厳選した素材を使ったパンやペストリー、スイーツを販売。滞在中のおやつにするほか、持ち帰ることもできます。

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私たちのディナーは、本日のアミューズから。アランチーニを思わせる一品には、塩気の効いたカントリーハムがのっていました。隣には、クリーミーなベースに枝豆をのせたひと口料理も。シャンパンを合わせ、二つの異なる食感を楽しみながら食事を始めました。

前菜は、マグロのコンフィ 茗荷の甘酢漬け。やわらかなマグロに添えられた、淡いピンクの茗荷が目を引きます。マグロにはコクがあり、甘酢の酸味と茗荷の清々しい香りで後味は軽やか。ハーブと食用花をあしらった、彩りもきれいな一皿です。

温菜のフォアグラソテーには、なめらかなかぼちゃのピュレが添えられていました。フォアグラの濃厚さとかぼちゃの甘みに、秋を感じます。とろけるような口当たりの合間に、ミックスナッツの歯応え。仕上げにはマイクログリーンがあしらわれていました。

クミンとにんじんのポタージュは、鮮やかなオレンジ色。にんじんの甘みを感じた後に、クミンが穏やかに香ります。なめらかなスープにはハーブと薄切りアーモンドが浮かび、アーモンドを噛んだときの食感も心地よく感じました。

魚料理は、アンコウとフェンネルソースにレモンのコンフィを添えた一皿です。クリーミーなソースからは、アニスを思わせるフェンネルの香り。アンコウにレモンのコンフィを合わせると甘酸っぱさが加わり、添えられた葉の緑と香りも印象に残りました。

続く牛肉料理には、十勝産ビーツのハーブグリルが添えられていました。ほどよく火が入った肉はやわらかく、口に入れると昆布バターの旨みが広がります。肉を薄く覆うソースには艶があり、付け合わせのピュレはなめらか。ビーツの鮮やかな色が皿に映え、その爽やかな風味も楽しめました。

デザートは、タルトタタンの再構築 塩キャラメルアイス。中央にクネル形に整えたアイスが置かれ、その周囲にりんごのピュレとクリームが配されています。なじみのあるタルトタタンの味を、形を変えて味わう仕立てです。三日月形の薄い焼き菓子を崩すと、ぱりっとした食感も加わります。甘みに効かせた塩味がよく、見た目も楽しみながらいただきました。

中島公園と山並みを望む9階のプール

9階には全長20mの屋内温水プールがあり、中島公園とその向こうの山々を望めます。泳いだ後は、プールサイドのラウンジャーでひと休み。日中、少し時間が空いたときに、景色を眺めて体を休めるのにもよい場所です。旅先でも運動を続けたい人には、新しいトレーニング機器が揃う24時間営業のフィットネスジムもあります。

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滞在を終えて

街で観光を楽しみつつ、ホテルでも何も急がずに過ごしたい。そんな旅の候補に入れたいと感じました。

気に入った点

  • クラブラウンジの行き届いたサービスと、一日を通して充実した食事。
  • 客室の設えと寝心地。都心では貴重な、緑に向かって視界が開ける眺めも気に入りました。
  • オーブランの本格的なフランス料理。

惜しかった点

  • トリートメントルームを備えたスパがないこと。プールに加えて施術も受けられれば、館内で過ごす楽しみがさらに増えると感じました。

宿泊料金の目安

  • 2026年9月の1 キング クラシック ハイフロアは600ユーロ。ラウンジアクセスは含まれません。

InterContinental Sapporo

1-48 Minami Jujo Nishi 1-Chome, Chuo-ku, Sapporo, Japan