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パティーナ大阪|大阪城を望むアフタヌーンティー

Florence Consul
Florence Consul ·

大阪城を正面に望むパティーナ大阪。そのティーラウンジ「にじり」では、季節の菓子とセイヴォリーに日本茶を合わせたアフタヌーンティーを楽しめます。伝統的な茶の文化を踏まえながら、今の大阪の味と景色をどう取り入れているのか。実際に確かめてきました。

大阪城を正面に望むホテル

約1300年の歴史を重ねてきた一帯に建つパティーナ大阪。緑を取り込んだ建築と自然光が行き渡る館内には、先進技術もさりげなく組み込まれています。全221室の客室とスイートには、和紙や畳、鋳鉄など、日本の手仕事に着想を得た素材を採用。装飾を抑えた室内の窓からは、大阪城公園や大阪城、市街を見渡せます。ウェルビーイング、アート、食を軸に、環境への配慮と地域文化を館内の随所に取り入れたホテルです。

© Patina Osaka
© Patina Osaka

茶室の心を受け継ぐ「にじり」

自然光が差し込む「にじり」。その名は、日常の世界から茶室へ入る小さな入口「にじり口」に由来します。大阪城公園を見晴らすラウンジには、有機栽培の日本茶をはじめ、各地の国産紅茶や季節のブレンドがそろいます。中央を貫くのは、藍色の和紙で包まれた螺旋階段。水都・大阪を形づくってきた川面の揺らぎを思わせる意匠です。木の家具とやわらかな手触りのファブリックに囲まれ、お茶を急がず味わえます。

© Patina Osaka
© Patina Osaka
© Patina Osaka
© Patina Osaka

アフタヌーンティーのテーマは、季節の移ろい。茶亭を思わせる簡潔なトレーに、手の込んだスイーツと、大阪や近郊の味を取り入れたセイヴォリーが並びます。柑橘や花、ハーブ、希少な果実など、その時季の素材を使った菓子には、有機栽培茶との組み合わせも考えられています。大きな窓の向こうに広がる街と公園を眺めつつ、一品ずつ落ち着いて味わえる仕立てです。

© Patina Osaka
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冬の「スノーシンフォニー アフタヌーンティー」

私たちが体験したのは、2026年1月6日まで用意されていた「スノーシンフォニー アフタヌーンティー」。最初の一杯には、ここでしか飲めない「パティーナ大阪シグネチャーブレンドティー」を選びました。希少な国産紅茶と緑茶に柚子を重ねたお茶で、蜂蜜を思わせるまろやかな甘みの後から、明るい柑橘香が立ち上がります。これから続く料理を前に、口の中がすっきりと整いました。

セイヴォリーは「サツマイモのスープ 牛蒡」から。なめらかなサツマイモの甘みに、牛蒡の土を思わせる香りが重なります。「自家製スモークのぶり レモン アボカド」は、脂ののった身をレモンの酸味で軽やかに。「ライスペーパー 桜エビ ドライトマト サフラン」からは、桜エビの磯の風味と、凝縮したドライトマトの旨みが広がりました。フォアグラにはカカオ、ラズベリー、黒胡椒を合わせ、酸味とほろ苦さで濃厚な味を引き締めています。続くフィッシュブランダードには、小さなクルトンとパセリを添えて食感に変化を。最後のタルトレットにはイカの炭火焼きが載り、まろやかなアホブランコとオリーブオイルが炭火の香りをやさしく受け止めていました。

スイーツは、冬を思わせる白と赤が目を引きます。「洋梨とチョコレートのケーキ」は、チョコレートスポンジ、ホワイトチョコレートムース、洋梨のジュレに、ベルガモットが香るアールグレイスポンジを重ねた一品。小ぶりなアップルタタンでは、キャラメリゼしたりんごとジュレを、軽いチーズクリームが受け止めます。苺とラズベリーのベリータルトに続く「栗と洋梨のモンブラン」は、さっくりしたアーモンドメレンゲに、なめらかなマロンクリームと洋梨のコンフィチュールを合わせたもの。ラズベリーグレーズとクランベリーをあしらったベリーフィナンシェは、甘さの中に酸味がきれいに残ります。温かい黒糖スコーンとアップルシナモンスコーンには、洋梨とベリーのコンフィチュール、はちみつ、クロテッドクリームが添えられ、組み合わせを変えながらいただきました。

料理との相性を見ながら、いくつものお茶を試せるのも、このアフタヌーンティーの面白さです。シグネチャーブレンドティーの次には、京都・西出製茶場のかぶせ茶を選びました。16年以上にわたる宇治茶づくりの知見を生かした一杯で、玉露を思わせる旨みと深蒸し茶らしい厚みの奥に、ほのかな火香があります。

3杯目は、静岡の駄農園が手がける「駄農園紅茶 くらさわ」。有機肥料を使い、農薬に頼らず育てた茶葉からつくられています。渋みが穏やかで、杯を重ねても疲れにくい紅茶でした。最後は京都の香ばしい玄米茶。温かな香りとすっきりした余韻が、長いティータイムを静かに結びます。

実食を終えて

心に残ったのは、菓子やセイヴォリーの味だけでなく、お茶の順序と窓外の景色まで無理なくつながっていたことです。現代建築の端正な線、街中にいることを忘れる落ち着き、和紙や木など日本の素材への目配りは、皿や茶器を前にしても途切れません。大阪城公園と大阪城を切り取る大きな窓の前では、季節の色が料理にも重なって見えました。柚子が香る最初の一杯から玄米茶まで、料理の濃淡に沿ってお茶が移り、器と眺めも自然になじみます。パティーナ大阪らしさが、食卓から伝わってくる午後でした。

連絡先

Afternoon Tea at Patina

3-91, Bambacho, Chuo-ku, Osaka, Japan
Afternoon Tea at Patina
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