鴨川のほとりに泊まる、ザ・リッツ・カールトン京都
2014年2月に開業したザ・リッツ・カールトン京都。実際に泊まってわかった客室や食事、スパの印象と、滞在前に知っておきたい点を写真とともにまとめます。
15時、茶をいただきながらチェックイン
午後3時、ようやく京都に着きました。米国誌『Travel + Leisure(トラベル・アンド・レジャー)』の都市ランキングでも長く支持されてきた京都には、1600を超える寺社があります。そのうち17の社寺・城からなる「古都京都の文化財」は、ユネスコ世界遺産に登録されています。茶道や書道をはじめ、この土地の文化が街の暮らしのすぐそばにあることも、人を惹きつける理由でしょう。
京都駅からタクシーで約10分。ザ・リッツ・カールトン京都は鴨川のほとりに立ち、その先に東山を望みます。吹き抜けのロビーは視界が開け、木と石を生かした設えに和の感覚がさりげなく取り入れられていました。
館内デザインは、明治期の邸宅に着想を得たもの。各所に地元作家の作品が飾られ、歩くたびに目を留めるものがあります。客室に通された後は、緑茶をいただきながら座ってチェックイン。急かされることなく手続きを終えられたのが、到着直後にはありがたく感じられました。
15時30分、客室へ
全134室の客室とスイートには複数のカテゴリーがあり、鴨川側からは川と東山を、反対側の客室からは日本庭園を眺められます。室内はベージュやブラウンを基調とした穏やかな色合い。桜をモチーフにした浴室の壁面や、テレビを組み込んだ鏡など、細部には遊びも見られます。最上位のザ・リッツ・カールトンスイートは212㎡。暖炉のある広いリビング、独立したダイニングルーム、ゆとりのある浴室を備え、京都に腰を据えて滞在したくなる造りでした。
16時、ザ・ロビーラウンジでひと休み
午後の休憩には、ギャラリーとライブラリーを兼ねるザ・ロビーラウンジへ。ソファに腰を下ろし、館内のピエール・エルメ・パリ ブティックによるショコラやマカロン、ケーキをいただきます。とりわけ気に入ったのは、ホテルのために考案された抹茶と胡麻のマカロン。大きな窓の向こうでは、滝の水が何層にも流れ落ちています。その水音を聞いていると、街中にいることをしばし忘れました。
18時、スパで歩き疲れをほどく
木と御影石を配したザ・リッツ・カールトン・スパには、7室のトリートメントルームとリラクゼーションルームのほか、20メートルの屋内温水プール、スチームルーム、ドライサウナがありました。フィットネスジムは24時間利用できます。寺院巡りでよく歩いた日の終わりに、身体を休める場所として過不足ありません。当時の代表的なメニューは、京都産の緑茶を使った「緑茶 セレニティーリチュアル」。トリートメントにはESPAの製品が用いられていました。
20時、日本料理かイタリア料理か
夕食を日本料理にするなら「水暉」へ。会席、鮨、天麩羅、鉄板の4部門があり、それぞれ専用の空間で料理をいただけます。客席が絞られているため、ホテルのレストランでありながら、落ち着いて食事に向き合える距離感です。一軒の中にこれだけ選択肢があるのも便利でした。
イタリア料理なら「ラ・ロカンダ」。私は夕食ではなくランチで訪れましたが、当時34歳だった料理長ヴァレンティノ・パルミサーノの料理にすっかり惹かれました。イタリアの伝統的なレシピを土台に、日本の食材をことさら強調することなく取り入れた皿が並びます。
店内には商談を兼ねてランチをとる地元客も多く、地域で支持されている様子が伝わってきました。食後にはパルミサーノ料理長とゆっくり話す機会に恵まれ、これまでの経歴や料理に対する考えを聞くことができました。その日の晩、シグネチャーのトマトのスパゲッティをぜひ、と招かれ、もう一度店へ戻ることに。素材の持ち味がはっきり伝わる、見事な一皿でした。
翌朝、京都を後に
名残惜しいままホテルを発ち、日本での旅を続けました。次に京都を訪れるときも、また泊まりたいと思える一軒です。
滞在前に知っておきたいこと
- 客室料金は420ユーロから
- 行きたい場所は事前に絞っておくのがおすすめです。選び方に迷った場合は、コメント欄でご相談ください。
- 鹿苑寺(金閣寺)や慈照寺(銀閣寺)などの名所は混雑しやすいため、できれば開門直後に訪れるとよいでしょう。
- 滞在中は、希望に沿って旅程を組んでくれる現地ガイドに案内をお願いしました。連絡先を知りたい方は、コメント欄からお問い合わせください。
連絡先
空室を確認The Ritz-Carlton, Kyoto