広島とパリで味わう、ジャン=ポール・エヴァンのショコラ
ジャン=ポール・エヴァンは、世界的に知られるショコラティエのひとり。パリにはブティックが点在し、旅の途中でもその仕事に触れられる。
ホテル・ニッコー・ド・パリでジョエル・ロブション氏のもとシェフ・パティシエを務め、1986年にはMOF(フランス国家最優秀職人章)を受章。1988年にパリで最初のブティックを開き、やがて海外へも展開した。日本との縁も深く、2014年当時は国内ですでに約12店舗を構えていた。私も同年11月の日本滞在中、広島で偶然その一店を見つけた。甘いものを嗅ぎつける勘は、旅先でも鈍らないらしい。
広島、午前9時のショコラ
午前9時。朝食を探して、食料品売り場のある広島の大型店に入った。そこで目に飛び込んできたのが、ジャン=ポール・エヴァンだった。素通りする理由はない。友人と私でショコラ ショを一杯ずつ頼み、パンケーキを分けることにした。そこへ苺とショコラのガトーも追加。艶のあるショコラのグラサージュに苺のやさしい甘酸っぱさが重なり、濃いカカオの味を重たく感じさせない。ついもう一つ頼みたくなった。
パリ、リュ・サントノレのヴァンドーム店へ
ヴァンドーム店があるのは、パリを代表するショッピング街、リュ・サントノレ。通りに面した階がブティック、その上にはサロン・ド・テがあった。私が訪れたのは、パリに短く立ち寄った2013年のこと。ここで昼食をとり、菓子の精度の高さと無駄のない仕立てに、あらためて感心した。ガトーの種類は多いが、軸はあくまでショコラ。柚子やプラリネ、トンカ豆を合わせても、カカオの個性は埋もれない。
フロマージュや抹茶を使った創作
定番だけにとどまらないのも、ジャン=ポール・エヴァンらしいところだ。アペリティフ向けにフロマージュを使ったショコラや、日本に着想を得た抹茶のショコラ ショなど、意外な組み合わせにも取り組んできた。クリスマスやヴァレンタインにはコレクションが替わり、再訪するたびに新しい味がある。
店舗とオンラインブティック
• 公式オンラインブティックで注文可能(購入額90€以上は送料無料)
• 店舗によっては、バー ア ショコラでショコラやガトーを味わえる
• より深く知るなら、ジャン=ポール・エヴァンの著書も手がかりになる